2021
01.21

【第3,703号】《モーニング・チャージ市場を開拓! 〜10分1000円で何ができるかが勝負〜》

集まる企画

今年の1月1日、元日の朝のこと。新聞を読んでいて、日経新聞の全面を使った集英社のnon-no広告が目に入る。その広告のボディコピーの一部を紹介する。

「お気に入りの服を着たとき、メイクが上手くできたとき。心は、ちょっと前を向く。人に会う予定がなくても、出かける用事がなくても。いつだって、そうやって、わたしはわたし自身を元気づけることができる」

ぐっときた。女性誌の広告だったが、私も共感できる。そこでヒラメいたアイデアを紹介する。

「モーニング・チャージ市場」を創ってはどうだろう?

▼《モーニング・チャージ市場を開拓! 〜10分1000円で何ができるかが勝負〜》

「モーニング・チャージ市場」とは、朝、会社へ出社する前に「エネルギー(元気)」をもらうために受けるサービスのこと。

例えば・・・
・美容院でいつもと違うセットをしてもらう
・ヘアメイクさんにいつもと違うメイクをしてもらう
・アパレルショップでいつもと違う洋服のアレンジをしてもらう
・スウィーツ店で大好きな食べ物を一口だけ食べていく
など、人によって自分をアゲるアイテムは違うと思うが、業種を問わず「モーニング・チャージ」を切り口に、できるサービス・商品を考案し、提供する。

美容院を例にサービスを考えると
(ステップ1)来店前(前日)にお店のスマホサイトにアクセスしてアンケートに答える
(ステップ2)来店日時を入力する
(ステップ3)自分の写真を送る

そして、当日、出社前に来店してサービスを受ける。ここで重要なポイントが一つある。忙しい朝に限定して提供するサービスのため、「モーニング・チャージ市場」はこんな定義を設定する。

・所要時間は10分
・料金は500〜1000円

理由は、10分で1000円以内なら「試しに利用してみようかな」と思わせる手軽さがあるから。万が一、(イマイチだなぁ・・・)と思っても許せる範囲内で、「また別のお店を探そう」と切り替えられる。

もし、初めてのお店で「自分好み」にしてもらったら、再び行きたくなる。そう、提供側にとっても提案力が試されるサービスだ。

多額の広告費を使っても、クーポン券などの販促費を使ってもお客が来ない時代。本当に力を入れるところは、今も昔も提案力、これこそ商売の原点だ。敷居の高そうな店舗でも「10分1000円以内」の「モーニングチャージ」サービスを提供していたら、思い切って行ってみたくなる。

先行きが不透明な今、財布の紐は堅くなる一方だが、「変身願望」は誰しも持っている。毎日、同じ髪型で同じ服を来ている私でも、変身できる機会があれば挑戦してみたい。

テレワークが普及するとますますスーツを着なくなり、紳士服市場は縮小する。しかし、ワンポイント変えるだけで自分を変身させてくれた紳士服店に出会えたら、カジュアルな服でも相談しに行きたくなる。特に男性はファッションについて相談できるパートナーが少ないため、気に入れば常連客になってくれる。

簡単でないことは百も承知だが、他店との差別化を図るにはこれほど比較しやすいサービスはない。

ジャンルは違うが、100円ショップで商品を選ぶ感覚で美容院選びができると探す楽しみが増える。

★儲ける脳トレ★
貴店ならどんなサービスだったら「10分1000円以内」で提供できますか? 提供するサービスのポイントは「変身」です。もっと贅沢を言えば、ワンポイントを変えれば一目で変身したことがわかると最高です。

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