2021
02.17

第3,713号_オシャレと実益を兼ねたシニアカー 〜地域のラストワンマイルの担い手に〜

拓く創る企画

最初にこの情報をお届けいたします。
「社会の風潮もあり2019年度の免許証返納者は、75歳以上の運転者の返納が35万428件(同5万8339件増)で58%を占め、75歳未満でも同12万1293人増の25万594人と大幅に増え、総数では60万人に及び、その実に96%が65歳以上の高齢者となっています。またその数は2012年以降増加の一途にあり、高齢者数の増加に伴い今後ますます増加率も上昇していくものと予想されます」

この情報は、京都市の新興EV(電気自動車)メーカーのGLM社のホームページからです。
なぜ、GLM社を取り上げたというと、2021年2月5日日経MJで記事を読んだからです。抜粋して紹介させていただきます。
「2020年10月末に『球』をイメージしたデザインを採用してコンセプトモデルを発表。近年はシニア世代のドライバーによる自動車事故が社会問題となっており、運転免許証を自主返納する高齢者も多い。『シニアカーは老人の乗り物』とのイメージを払拭し、自動車からの乗り換えを後押しする。事業企画本部の宮下部長は『活発な高齢者が増えているのに、乗りたいと思えるシニアカーは少ない』デザインを担当する石丸氏は『若い人でも乗りたいと思えるものを作りたい』」

心から応援したい気持ちです。私の両親も70代後半になり、事故を起こしたわけではありませんが、正直自動車を運転してほしくない。しかし、田舎のため、自転車で行ける距離にもコンビニすらなく、とても不便な地域で車は欠かせません。

だから、ぜひ、子供からも薦めたいシニアカーを作って欲しいです。デザインは本当に大事です。GLM社の新聞記事に掲載されていた『球』をイメージしたコンセプトカーはカッコいいですし、どんどん他社も参入して普通車、軽自動車に並ぶシニアカー市場を創って欲しいと願います。

そこで、対象となる高齢者を親に持つ子として、「こんなシニアカーがあったら勧めたい」という願望を考えてみました。

▼企画タイトル▼
オシャレと実益を兼ねたシニアカー 〜地域のラストワンマイルの担い手に〜

<機能面>
1)全天候型:雨の日でも夏の昼間でも乗れること
今のシニアカーは屋根がなく、雨の日は出かけられません。また日差しも遮れないので、夏の外出も辛いです。天候が悪い日は外出を控えるとなると、どんどん外出が億劫になり、引きこもりになる可能性もあります。そのため、自動車と同じように全天候型で出かけたい時に外出できるととても素晴らしいです。

2)回転移動:バックではなく回転で方向転換
電動車椅子のWHILL(ウィル)はその場で回転して方向転換ができます。バックではなく、その場で回転できたら、狭い駐車場でも安心して入れるし、出ることができます。地味だけど、乗る側の使い勝手と周囲の安全性を考えたらその場で回転できると便利です。

<サービス面>
3)GPSで現在地がわかる
現在地がわかる機能は家族向けです。離れて暮らす息子や娘が、スマホでシニアカーの現在位置がわかると迷子になった時だけでなく、「きょうも元気に外出しているな」「今朝もいつもの喫茶店でコーヒーでも飲んでいるのかな」と親の様子がわかります。おそらくシニアなーは親本人が買うより家族が薦めるケースが多いと予想しています。そのため、家族にも安心できる機能が搭載されていると勧めやすくなります。

その他にも、優先順位は高くないですが、自動運転技術があったり、現在のシニアカーは時速6kmですが、法律改正が必要ですが、安全な道路なら時速+2kmくらい速くなると移動時間も短くなり、少し遠くでも行けるようになります。

デザインや機能面以外にシニアカーを使って仕事ができるとより乗りたくなるのではと考えました。仕事とは「ラストワンマイル」の担い手です。半径2km圏内の配達を担う仕事を請け負います。

宅配便だったり、飲食店のデリバリーだったり、近距離の荷物配達だったり、シニアカーに牽引できる荷台を接続して荷物を運びます。新聞配達や牛乳配達だってできます。仕事ができるということは誰かの役に立つことで生きがいになり、収入を得ることもできます。

リモートワークで自宅で仕事をしていると、住宅地の狭い道路にも関わらず宅配のトラックがひっきりなしに通っていきます。騒音や振動だけでなく、安全面でも心配になります。それより電動のシニアカーが配達してくれたら静かで、地域の防犯にも貢献します。シニアカーならすれ違った時でも挨拶できますよね。

高齢者が乗るだけでなく、副業として配達サービスをする時にこのシニアカーを使えば、シニアカー=高齢者というイメージも払拭できます。そもそもシニアカーというネーミングがよくないですね。

★儲ける脳トレ★
さぁ、あなたならこのシニアカーを使ってどんなサービスが考えられますか? 業種業態は問いません。働く人も高齢者に限らなくてもいいです。

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