2018
01.18

第3525号「オススメ・チケット」貸切営業で常連客が逃げないように。

伝える企画

古い話ですが、長野冬季オリンピックが開催された時、地元のタクシー業者が期間中「全車借り上げ」という特需に沸きました。しかし、一社だけ「通院など生活の足として利用しているお客様に迷惑をかける」と言って断った会社がありました。その会社はオリンピック期間中の売り上げこそ、他社より劣りましたが、オリンピック後、「お客様本位の会社」という評判がたち、圧倒的な支持を得たそうです。

似た話で、飲食店の「貸切」があります。この不景気の時に宴会は、まとまったお金が入るのでお店にとってありがたいことですが、常連客やせっかく足を運んでくれたお客にとっては「せっかく来たのに」という思いがどうしても湧きます。

そこで、お客様をがっかりさせないためにこんな思い切ったサービスはいかがでしょう。コンセプトは「店長がオススメするお店」です。

▼【 オススメ・チケット 】

ある居酒屋が結婚式の二次会のため、貸切になりました。そのため、店頭の入り口の看板にこんなメッセージを書きます。
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本日は貸切のため、ご来店されたお客様には大変ご迷惑をおかけします。申し訳ございません。
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
とお詫びしつつ、代わりに
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
店長コジマのオススメのお店をご紹介します。自店の営業後に個人的にこっそり食事に行くお店です。
<店舗名>・・・・
<場所>・・地図・・
<電話番号>・・・
看板のポケットに入っている「特別チケット」をお持ちいただければ、店長の“おごり”で1品無料でお召し上がりできます。ぜひ、ご利用ください。
<期限>本日限定
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看板に備え付けたポケットにチケットを入れておき、足を運んでくれたお客様にお持ち帰りいただきます。

こんなサービスはいかがでしょう。

「そんなことをしたら、お客が取られる」と言われるかもしれませんが、お得意さんほど、そんなことで浮気はしません。返って、「いいお店を紹介してくれた!」と感謝されるのでは?また、逆に先方が貸切の時、紹介してもらえる可能性があります。

今は、お店同士のお客の取り合いではなく、外食対中食・宅食の戦いです。がっかりさせないためにもいいお店同士、紹介しあってはいかがでしょう。

★アイデアコンセプト★
『 競合は同業他店ではない 』

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