2021
04.26

第3,724号_パーソナル化対応「売り場」 歯磨き粉編 〜“深刻”な洗面所渋滞問題!?〜

売れる企画

ライオンによると、ある消費者調査で2020年、歯磨き粉を「家族用に買った」率を「個人用に買った」率が初めて上回ったそうです。新型コロナウイルスの感染拡大で家族といえども、「非接触」が当たり前の感覚が背景にありますが、実は、歯磨き粉、歯ブラシを中心としたオーラル市場は人口減の逆風を超えて順調に成長している優等生なのです。

その理由は、政府と日本歯科医師会が提唱した89年の「8020」運動にはじまり、オーラルケアが生活習慣病との関連性が高いとの情報も浸透した結果、日本人の歯の残存数は2016年に25億本と30年前に比べると5億本増えているのです。特に65~69歳は1人当たりの平均歯数が11.5本からなんと21.6本に増えています。
(※以上の情報は、日経新聞2021年2月26日から抜粋)

面白い情報ですね! 人口は減っているけど歯は5億本も増えているなんて!確かに私が小学生の頃は、虫歯がない子の方が珍しかったですが、今はうちの二人の息子を含め、一本も虫歯がない子の方が多いそうですから、羨ましい限りです。

さて、そんなパーソナル化によって悩ましい問題もあります。それは、洗面所渋滞問題です。私も私専用の歯磨き粉を使っていますが、その他に洗面所に置いている私物として、洗顔料3種、髭剃り、目の洗浄液、鼻うがいなどあります。もちろん他に妻の私物があり、息子二人の私物もあります。そのため、洗面所が物で溢れています。

きっとこの問題は我が家だけではないと想像します。実はこの問題は置き場所に困るだけでなく、購入をためらう悪循環を引き起こす可能性があります。むしろ、すでに起きているかもしれません。

「私専用のホワイトニングができる歯磨き粉が欲しいけど、もう自宅の洗面所には置き場所ないよね・・・」と売り場の前で悩んでいたら、それは大きな機会損失になります。そこで、こんな売り場対策を考えてみました。置き場所を作るグッズをセットで販売するのです!

▼タイトル▼
パーソナル化対応「売り場」 歯磨き粉編 〜“深刻”な洗面所渋滞問題!?〜

便利なキッチングッズも、お風呂場の便利グッズも、そして洗面所の収納を増やす便利グッズも、100円ショップへ行けば、豊富な品揃えの中から選ぶことができます。

そう、パーソナル化対応の「売り場」に手っ取り早くするなら、100円ショップとコラボすれば簡単です。例えば、ドラックストアの歯磨き粉売り場の隣に「洗面所収納グッズ」スペースを設けます。そして、「家族全員の歯磨き粉を収納できます!」とPOPを付けるだけ。

これで「置き場所がないから買えない」問題は解消します。

しかし、便利に収納できるだけでは満足できない人もいます。オシャレも重要だという方には、無印良品やイケア、ニトリなどとコラボして売り場を設けます。

もちろん、パーソナルブランドの商品や自社で仕入れた商品の方が利益率は高いのですが、あくまでオーラルケア商品の販売に注力するならここは任せた方がお客も納得して買えます。

「100円ショップの商品がここで買えるならわざわざ行く必要はないね」とか、「さすが無印の商品ね、オシャレ!」と安心して購入できます。

また、「上手な収納の仕方」の情報も売り場に写真入りで紹介したら、より購入意欲が高まります。テレビ番組の企画や雑誌の特集でも頻繁に「収納術」が取り上げられているくらい根強い人気がありますから、実際に売り場で紹介されていたらそれだけで目を引きますよね。

我が家には高校生の息子が二人いますが、あと数年で家を出ていく予定のため、とりあえず便利グッズで対応しておけば十分です。

★儲ける脳トレ★
今回は、歯磨き粉のパーソナル化対応について考えてみましたが、シャンプー・リンスもパーソナル化が進んでいるため、ぜひ売り場にはお風呂場収納グッズも置いてほしいですね。そこで、オーラルケア商品やシャンプー・リンス以外で収納グッズとセットで販売したら売上アップしそうな商品を探してみましょう。

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