2018
03.07

第3549号「先取り授業『人手不足編』」中高生が授業で考えることで進路の参考に

教える企画

衝撃的な記事。「看護師紹介料病院が悲鳴 求人出すも応募なく… 1億円超支払う施設も」(日経朝刊 2018年3月7日)

2016年度の手数料総額は1医療機関あたり548万円。3年間で1億円以上を支払った病院もあり、年間収入の1%を超えるようです。人手不足の業界を調べてみると、(1)介護・看護(2)運送業(3)建設業(4)情報系(5)販売・飲食
運送業は報道で知っていますが、それより介護・看護は深刻なんですね。

そこで、中高生向けに「人手不足」をテーマに授業をしてはいかがでしょう。将来を考えるには最適なテーマです。

【 先取り授業「人手不足編」 】

タイトル通り、「人手不足」がテーマの授業です。しかし、この授業は、「将来、この業界は人手不足になるからこの仕事に就こうね」という単純な話ではありません。

(1)なぜ、人手不足になったか?
から始まり、
(2)人手不足を補うほかの仕事はないか?
を「労働面」「テクノロジー面」で考えてみます。

「労働面」では、分業はできないか? 高齢者にできることは?海外労働者は?など。「テクノロジー面」では、ロボットにできることは?どのようなロボットが必要? どんなアプリがあると便利?など。(このテーマは議論が白熱しそうです)

そして、最後は、
(3)もし、自分が「人手不足」を解消するために会社を創るとしたら?

かなり難題ではありますが、以前、中学生向けに商品開発・販促の授業をしたら、それはそれはすごいアイデアの商品と広告アイデアを発表していました。だから中学生でも考える能力は十分にあります。

中学生の長男に聞くと、中学校ではいろいろな職業の人が来て仕事の話をする授業があるようですが、それでは単純な職業紹介です。「人手不足」をテーマにすることで、将来起こりうる社会問題を一緒に考える機会となり、「仕事に就く」というよりは、「仕事を創る」発想になります。

数年後、就活するとき、就きたい仕事がない可能性もあります。そんなとき、「仕事を創る」発想の学生が増えたら、日本は変わるでしょうね!

★アイデアコンセプト★
『 早めの種まき 』

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