2011
07.20

第2008号「“生”アンケート回収方法」 具体的で細かい方がひらめきやすい

調べる企画

サマータイムの導入、土日就業、在宅勤務など。今ほど、ライフスタイルが多様化した時代はないのはないか。早朝出勤が増えたから朝食メニューを導入・拡充したり、午後4時からのタイムサービスを登場させたり。特に飲食業界はその対応の苦慮しています。今までのように、安くボリュームある食事を提供すればお客は来るというビジネスモデルは通用しなくなってきました。

また、「素材にこだわった」というフレーズは町のお弁当屋さんでも使っているコピーで、人を呼ぶインパクトはありません。これからが本当の「アイデア勝負の時代」になると予想されます。

そこで、斬新なアイデアを出すのに必要な“素材”とは、生の情報です。集計された統計情報より、とげとげしいまでの生の情報が閃きを促します。それをこんな方法で回収してみてはいかがでしょう。自店近くを集中的にマーケティングいたします。

▼『“生”アンケート回収方法』

アンケートを実施していただきたい企業に事前にアポイントを取っておきます。「錦二丁目にある○○ラーメン店です。今回消費者のライフスタイルの変化を調査しております。ぜひ、スタッフの方にアンケートにご協力お願いませんでしょうか?」※対象としたい年齢層や性別、人数はアポイントの際に連絡しておきます。

アンケートは、比較的時間に余裕がある昼食時間に行ないます。アンケートは一日のタイムスケジュールを自由記入で書いていただく方式。———————————————–
朝起きてから夜寝るまでの一日のライフスタイルをご自由にお書き下さい。※アンケート用紙には、時刻のメモリが記載してあるのみ。
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アンケートの際は、店長もしくは本部スタッフが直接企業に伺い、アンケート用紙を手渡しし、回収します。

実施時間はランチタイムの最初の15分程度。アンケートが書き終わったら、アンケート用紙と引き換えに協力していただいた謝礼に、「無料飲食券」を進呈。アンケートはこれで終了。このアンケート活動を自店の周辺企業で定期的に巡回しながら実施していきます。

より生の情報収集をする際は、できるだけ手を抜かず、直接伺い、回収することをおすすめします。その方が真剣さが伝わり、回答者はまじめに書いてくれます。

また、チェック項目式アンケートより自由に書けるスタイルの方が本音が引き出せます。謝礼は直接的で即効性がある方がいいですね。その点、「無料飲食券」ならコストもかからず、調査費用としても格安です。
私の経験上、統計情報のようなアンケート結果より、生の声が書かれた情報の方がさまざまなヒントが隠されていて、よりひらめきを促します。

画一的な店舗運営では、消費者のライフスタイルから乖離しつつあり、より店舗ごとのマーケティングが必要になってきております。成功の秘訣は諦めないこととよく言われますが、その裏には、途切れないアイデアが必要なのです。

***企画の一番搾り***

『 斬新なアイデアは生の情報から 』

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