2010
12.13

第1872号「AT.R.S」インフラは整いました

調べる企画

遅ればせながら、我が家も無線でインターネットが出来るようになりました。使ってみると実感するのですが、“線”から開放されるとこんなに快適なんですね~。これでiPadがあれば最高なんですが…。

さて、企画を立てる上でアンケート調査を元ネタにすることがありますが、個人的な意見として、正直アンケートは信用していません。「欲しい」「買いたい」と事前調査で高くても、実際に商品を目の前にして、自腹を切って買うかというと、全く違ってきます。まぁ、被験者が自ら答えるアンケートにはどうしても限界があります。

そこで、インフラがこれだけ整った時代で、最先端技術が満載のメーカーがちょっと本気を出せば、こんなことができるのではないでしょうか。

▼『AT.R.S』

////ここからはフィクションです////
妻が洗濯機の横で、ごそごそと何やらしています。
私「どうしたの? ひょっとして、壊れた? 買ったばっかりなのに」
妻「違うわよ。これを取り付けているのよ」
妻は、携帯電話サイズくらいの箱を見せてくれました。
私「何、これ?」
妻「これをね、この前買ったばかりこの洗濯機に付けると、プレゼントで新しい製品がもらえるのよ」
私「??? はぁ? 話が飛躍しすぎてわかりませんが…」
携帯電話サイズの箱は、製品の利用状況を調べる機器。この機器は、無線ランで製品を製造したメーカーにインターネットでつながっており、自宅の製品の利用状況がメーカーにリアルタイムに報告される仕組み。
妻「私は、ただ毎日使うだけで何もしなくてもいいのよ」
私「どうやって、こんなサービスを知ったの?」
妻「懸賞好きな友達が教えてくれたのよ。新商品を買った人を対象にメーカーのホームページで登録すると、この“箱”が届くのよ」
期間は、1ヶ月、3ヶ月、6ヶ月あり、期間によって、製品のプレゼントが違います。
私「で、何ヶ月やるの?」
妻「3ヶ月。あの話題のパン焼き器がほしいの!」
プレゼントの品は、メーカーのホームページで掲載しており、調査が完了した時点で、もれなくもらえます。
※AT.R.S=オートマティック・リサーチ・システム
////フィクションはここまで////

被験者が自ら答えるアンケート調査では限界があります。プレゼントがもらえるアンケート調査では、人間の心理として悪いことは書かないだろうし、そもそも人の記憶というのはかなりいい加減なものです。そのため、正確に調査しようと思ったら、自動で機械的に調べるしかありません。現在は、一般家庭にも無線ランが普及していますので、製品とインターネットを結ぶ機器を開発すれば、利用状況は手に取るようにわかります。

メーカーはさまざまな調査方法でデータを取り、製品開発に役立てていると思いますが、一般消費者からして「そんなのいるの?」という機能が満載で「使っている機能」「使っていない機能」を正確に把握するだけでもかなり役に立つ情報だと思いますが、時間軸でも、家族構成でも調査できるので、これまた製品開発に役立ちます。

おそらくセキュリティやプライバシーの問題がクリアされれば、何てことのない技術だと思いますが、もし、サービス化されれば、製品開発以上のデータが得られるように思います。調査の御礼は、現物支給に限りますね。メーカーにとってもコストや手間が少なく、消費者にとってもポイントや値引きよりコストパフォーマンスが高いです。

   ***企画の一番搾り***

 『 実態を知る方法を考える 』

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